27/04/2026
学校ビオトープ。
順調に管理できていますか?
ビオトープは育つもの。
生物多様性、日々成長していますか?
最初は良かったが、数年後は藻が茂りヘドロで悪臭。
コンクリートでできたプールはやむなく空に。
よく目にする姿です。
また、水源の問題、循環装置や濾過の悩み、こちらも。
大雨の日には、天候を利用し、時に少しばかり手を加え浄化をするくらい。そうした仕組みで設計されたビオトープは長生きします。
【自然の摂理】
1. 大雨が降ると河川の流量と流速が増し、植物の腐植質やミネラルを豊富に含んだ「泥(沈殿物)」が下流へと運ばれます。
2. 氾濫と堆積:河川が氾濫して周囲の平地に水が溢れ出すと、水の流れが急激に遅くなります。すると、運ばれていた泥や砂が地面に沈み、積み重なります(堆積)。
3. 肥沃な大地の形成:この堆積した泥は、上流から運ばれてきた豊富な栄養分(有機物やミネラル)を含んでいるため、農耕に適した極めて肥沃な土壌(沖積土)となります。
学校法人野澤学園内に設置したビオトープは、河川工学や生体環境工学、加えて設計者の経験がふんだんに盛り込まれたビオトープ。「ビオトープ管理」においても、こうした水の流れと土砂の関係は重要。大雨を利用し、底さらいなど行う事は、人工的な環境下で土砂の堆積を管理し、生態系のバランスを維持するための作業となります。
【底さらい】
ビオトープにおける底さらいには、以下のような物理的・生物学的な役割があります。
1. 陸地化の防止:
池や川の底に落ち葉や泥が堆積し続けると、水深が浅くなり、最終的には陸地になってしまいます。底さらいによって土砂を取り除くことで、水辺の環境を維持します。
2. 水質の保全(富栄養化の防止):
堆積した泥には有機物が多く含まれており、これが分解される過程で水中の酸素を消費したり、アオコの原因となる栄養分を放出したりします。これを除去することで、適切な水質を保ちます。
3. 多様な生息場所の確保:
水深に変化をつけることで、深い場所を好む生き物と浅い場所を好む生き物が共存できる環境を守ります。
このように、自然の猛威とも言える氾濫が、結果として生命を育む豊かな土地をもたらすという循環は、資料が掲げる「自然環境の保全と理解」という目的とも深く関わっています。
ビオトープの活動は単なる観察にとどまらず、「設計・調査・管理・研究」という一連の専門的なサイクルとして捉えられています。底さらいはこのサイクルの中の「管理」に該当し、設計された環境が崩れないように調整する役割があります。
都市部で里山を再生し、生物多様性を守るためには、人の手による適切な管理が不可欠です。過去のイベント予定でも、春の芽の観察と合わせて下流部の底さらいが行われており、新しい季節を迎えるための環境整備としての側面も持っています。
環境や天候を味方に。摂理の一環に。
設計施工を自ら行い、代表取締役でもある野澤は、実は社会科の教鞭を持ち、特に地理・地学に没頭し、山や川に通い詰めた過去を持つからこその強みがあります。
ビオトープの悩み、是非ご用命ください。
野澤学園のビオトープも見学可能です。
M-LABORATORY.Co.Ltd
教育研究、教育環境研究
講演、コンサルティング
デザイン、HP制作
不動産管理・運営
Educational research, Educational Environment research lectures, Consulting, Design, website production, Real estate management and operation.
【HM-GROUP】
http://hm-group.tokyo