09/09/2023
「みんなの工務店さん」
ヨーロッパ独り旅Vol.7
いよいよ、花のパリに入るわけですが、車窓から感じた印象はドイツは豊かな田園と中世の街が溶け合っておとぎ話の世界を連想させますが、フランスに入ると地平線まで続く畑に圧倒されます。さすが、農業国と感心してしまいました。
さて、パリ東駅に到着し、メトロのチケットも買って、さあトイレで用を足してと思ったらトイレが見つからない・・・やっと見つけた ちびりそうやったわぁ。あげくにオペラ座駅に着いてから出口を間違えたようで地図を見ながらホテルを探すが見つからず、どうも違うところを歩いているらしく、目印が見つからないので駅に戻ろうとしている途中の交差点の地図で本来の通りを確認し、なんとか、マドレーヌ寺院の前に出てホテルを見つけてチェックインすることが出来ました。
昼飯も食べていないし、夕食はついていないので外出してみるが、あいにくの雨となり、それもかなりの本降りで足元が濡れて余計に悲しくなるし、道に迷ってエリーゼ宮(大統領府)に出てしまい警官に咎められるはで、踏んだり蹴ったりでなんとかホテルに戻って着替え、雨が小やみになるのを待って再び外出し、マドレーヌ寺院前のスタンドでサンドイッチを買って夕食を調達することが出来たのでした。
冷蔵庫のビール2本はすでに飲んでしまったのでワインを開けてサンドイッチを頂く、食後にスコッチのミニボトルを飲んで一息つきました。パリ初日は散々でした。
翌日はホテルで朝食を頂き、颯爽と勇んでサヴォア邸へと出発です。
オペラ座横で空港行のロワシーバス発着場を確認してオベール駅へ行き、切符を券売機で買おうとするんですが、上手くいかない。インフォでボディランゲージで往復分の切符を購入する。フランス人以外の外国人もインフォに並んでいるので、券売機は外国人には優しくない造りらしいと感じました。
そういえば、出発前、旅行者の人がフランス人は、外国人観光客であろうとフランスに来たらフランス語を喋れと考えている人が多いと云っていたことを思い出して、改めて実感した次第です。
ホームでポワシー行を待つ、(終着駅なのでわかりやすい)約30分の旅程で最初は地下鉄の線路を共用して途中から地上に出るんですが、正直、ドイツに比べて全てにおいて汚い、花の都もゴミの都、スリ、置き引きの都といった感じで印象は最悪。
写真1 パリ郊外 (サヴォア邸のあるポワシー行の電車の車内)
ポワシー駅から路線バスに乗るんですが、3台停車していて、どれか判らないので運転手にサヴォア邸の写真を見せて教えてもらいました。運賃は2ユーロで、運転手がバス停に着くと指であそこだよと反対側ある入り口を教えてくれました。
すこし、昨日からの心の重荷が軽くなったように感じました。運転手さんありがとう。
写真2 とうとう来ました、あこがれの邸宅が眼の前に建っています。
第一印象は写真で見慣れているせいか、さほどでもなかったのですが、中を見学するうち、ル・コルビジェの感性の素晴らしさに感銘を受けました。
おおよそ一時間ほど、内部、外部を見て回るうち、外の芝が雨露を含んでいて靴の中にまで浸みこんで少し気持ち悪かったですが、かまわず散策していました。
写真3 ピロティの扱い方が外観だけにとどまらず、バスルームその他にも使われ、特に夫婦室のイメージなどは古代ギリシアのエンタシスを思い起こさせるようでした。
写真4 曲面の使い方、広々とした開口部やトップライトを多用した巧みな採光など刺激を受ける意匠が随所にあり、特に屋上庭園のトップライトは植え込みと一体化しており、無機質感を払しょくしています。
日本のような高温多雨な気候では雨仕舞いに少々難ありですが、参考になります。
何より周囲の環境との調和にもよく気遣いがあるように見受けられ、単なる別荘にとどまらない品格が感じられます。
思うに建築施行者(あえて建築士とは云わない)は建築主の夢、希望を聞くだけではなく、独自の感性で建築主の想像を超える空間を演出・創造することが出来なければ、負託に応えられないと考えるようになってきました。
ハウスメーカーや地域ビルダーに満足できない顧客層に対しての重要なプレゼンテーションであると思います。
写真5 邸内にある売店で絵葉書、書籍(日本語版もある)を購入して帰路につく、ポワシー駅までもどりバーでランチとビール2杯(16ユーロ)を頼むパリ市内に比べると安いと思います・
写真6 パリに戻り、コンコルド広場からメトロ1号に乗る
写真7 凱旋門に来たぞう。
入場料9.5ユーロなり、旅行会社の担当者が是非、行ってみて下さいと云っていたけどさほどの感動はありませんでした。
超巨大なモニュメントではあるけれど(文化財的価値は認める)、果たして必要なものであるかどうか?
この建造物に限らず、ヨーロッパには巨大な庭園、建造物が多い、これらは世界遺産にも登録され、その価値は高いのであろうが、私には、富と権力の象徴でこれらを造ったカペー王朝もナポレオンも結局は滅んでしまったのが当然の帰結ではなかったかと思う、驕れるものも久しからずということを感じるのは私だけだろうか?
今日は結構、長々と綴ってしまいました。
次回はヨーロッパ独り旅最後の一日のレポートです。
お楽しみに、シーユーアゲイン。
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