04/07/2026
『清流』
第114号:思いやり、あふれる人へ
先日、ある法人の会長Yさんから「戸が笑う」という言葉を教えていただきました。意味を尋ねると、「その家に住む人や、会社で働く人たちが仲よく笑顔ですごしていると、そのやさしさや思いやりが自然と戸からあふれ出る。そして外にいる人にも伝わり、人を引きよせること」。
Yさん曰く、「まれにそんなお店をみつけると、気になってつい足を運んでみたくなる。実際にお店に入るとその店主の人柄がよかったり、売っている品物に愛情を感じたり、整理整頓が行き届いていたり心地よいことが多い」と。
言われてみると、旅行先や出張先で知らない街を歩いていると、不思議と足を止めたくなるお店があります。目に見えるわけではありませんが、一瞬やわらかな光やオーラのようなものを感じるのです。立ち寄れるタイミングであれば立ち寄ることが多いのですが、たいてい「入ってよかった」と思うお店です。
逆に、何となく近寄りがたい雰囲気や暗いオーラを感じるお店もあります。興味本位でお店をのぞくこともありますが、店内に陳列されたものや人の雰囲気からは、外で感じたそれと同じで、早々に店をあとにします。
たしかに、そこにいる人たちの雰囲気やオーラ、あるいはエネルギーというものは、良くも悪くもまわりに伝播するのかもしれません。そう考えるとさいきん、とてもうれしいことがありました。
あるお客さま(S様)がご実家を相続され、それを買取ってほしいとい うご相談がありました。ご両親が大切に住まれていたご自宅ですので、少しでも高く買取ってもらえる不動産会社にと、当社だけではなく他にも二社、買取のご相談をされていました。
S様に当社の買取金額をご提示させていただくと、「加来さんのところは他の二社よりも若干低い金額です」、とのことでした。しかし結果的にS様は、当社に買取を依頼してくださいました。
理由をお尋ねすると、「加来さんのところは、スタッフの皆さんの雰囲気も会社の雰囲気もよく、どうせお願いするなら自分が気に入ったところにお願いしたいと思いました」と、うれしいお言葉をいただきました。
このできごとは、私たちにとって大きな励みになりました。同時に、これからも思いやりを大切にし、そのあたたかさが自然とまわりへ伝わる会社でありたいと、改めて感じました。
思いやりを身につけることは、一朝一夕にはいきません。それでも日々少しずつ心を磨き、その思いやりが自然と周囲にあふれ出る人でありたい。 そして、そんな人たちが集まる会社を目指していきます。
加来 寛
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