26/12/2018
NNAからの特集記事「フィリピンの2018年10大ニュース」が発表されました!
第1位は物価上昇率に関して。。肌身感覚レベルでも今年は行きつけの日本食レストランで何度も値上げがあったような...これまでインフレ上昇率は意図的に3%台に抑えてきたフィリピンですが今年は税法改正などにより現時点でも年間6%台が想定されているようです。
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第1位】物価上昇止まらず、5回利上げで抑制
年初に施行された税制改革法(TRAIN)による物品税引き上げや原油価格高騰、ペソ安の影響で物価上昇が顕在化した。特に食品、アルコール飲料・たばこや交通運賃などの上昇幅が大きく、市民生活を直撃した。インフレ率は8月に9年半ぶりの6%台に上昇。フィリピン中央銀行は5月から5会合連続でインフレ抑制を目指した利上げを実施した。インフレ率は11月にようやく減速し、12月13日の金融政策決定会合では9カ月ぶりに政策金利の据え置きを決めた。
消費者物価指数(CPI)は1月に前年同期比4.0%の上昇となり、年初から通年の政府目標(2.0~4.0%)の上限に達した。フィリピン統計庁(PSA)は2月、CPIの基準年をそれまでの06年から12年に変更した。これを受け、同月の上昇率は3.9%と見かけ上は減速したが、1月の数値を12年基準で計算すると3.4%で、実体はさらに加速した。物価の騰勢はその後も続き、3月は4.3%、4月は4.5%となった。
中銀が動いたのは5月だ。物価上昇率が通年で政府目標レンジを上回る恐れがあるとして、同月の金融政策決定会合で政策金利を0.25ポイント引き上げた。政策金利の変更は14年9月以来ほぼ3年半ぶりだった。CPI上昇率は5月も4.6%に加速。中銀は6月にも0.25ポイントの追加利上げに踏み切った。
8月にはトルコの通貨リラの急落を引きがねに、ペソを含む新興国通貨安に拍車がかかり、輸入物価上昇への懸念が強まった。
中銀は同月の会合で、政策金利を10年ぶりに0.5ポイント引き上げた。しかし、同月のCPI上昇率は6.4%と、09年3月以来の6%台に上昇。市場予測を上回るインフレ加速で、政策金利は9月にも0.5ポイント引き上げられた。
インフレ率は9~10月にピークの6.7%となった。9月の台風被害で農水産物の供給が一部で滞り、食品価格の上昇にブレーキがかからない状態に。中銀は11月、政策金利を5会合連続で引き上げ、翌日物借入金利(RRP)は9年半ぶりに4.75%となった。事態を重視した政府は、農水産物の非関税障壁撤廃などのインフレ対策を実施。その後、原油価格が下落した影響で、11月のインフレ率は6.0%と、今年初めて前月から減速した。
物価上昇の根元にあるのは、経済成長による過熱気味の内需だ。国際通貨基金(IMF)の推計によれば、18年の1人当たり実質国内総生産(GDP)は前年比3.7%増の3,099.26米ドル(約35万円)と、ついに3,000米ドルを突破。政府の積極的なインフラ投資も内需拡大を勢いづけており、輸入超過による貿易赤字は年後半に過去最大を更新。海外に出て働くフィリピン人労働者(OFW)からの送金や、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業の収入が増加しても、国全体の経常収支は悪化が続いた。